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FIFA ワールドカップ ロシアに向けた新たな船出 - 日本、韓国、中国がブラジルW杯以降初となるテストマッチを開催

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10passion

September 2, 2014

No.38

中国はホームでクウェートに逆転勝利

東アジアサッカー連盟(EAFF)を牽引する3カ国が、2018年のFIFAワールドカップ ロシアへ向けて新たなサイクルに突入した。日本、韓国、中国が、9月の国際Aマッチデーにテストマッチを消化したのだ。

先陣を切ったのは中国である。9月4日、ホームにクウェートを迎えた一戦は、序盤から主導権を握る。3-4-3の布陣から好機を作り出し、左ウイングのウー・レイのシュートが左ポストを叩くなど、地元の観衆を沸かせていく。36分には左インサイドハーフのユー・ハイがペナルティエリアで倒され、PKを獲得する。


しかし、ユー・ハイ自ら蹴ったPKが、相手GKの好守に阻まれた。さらに前半終了直前、CKから先制点を許してしまう。

クウェートへ傾きかけた流れを、中国が再び引き戻したのは53分だった。ペナルティエリア内でパスを受けたCFヤン・スーが、DFにマークされながら右足で同点弾を突き刺す。

さらに64分、クロスボールを相手GKが中途半端にパンチすると、途中出場のユ・ハンチャオが豪快な右足ボレーを蹴り込んで逆転に成功。

スタジアムの声援に後押しされた中国は、その後も主導権を掌握する。後半終了間際にはウー・レイが中央から抜け出し、GKとの1対1を冷静に流し込む。2月に就任したフランス人のアラン・ペラン監督は、2勝目を手にした。

アギーレジャパンは初戦のウルグアイ戦を勝利で飾れず
翌5日には、日本、韓国が南米の強豪と激突した。
メキシコ人のハビエル・アギーレ監督が就任した日本は、札幌ドームにウルグアイを迎えた。GK川島永嗣、CB吉田麻也、左SB長友佑都、FW本田圭佑、岡崎慎司らこれまでの主力が先発した一方で、ともに代表デビューのJ1リーグ・サガン鳥栖に在籍する坂井達弥、同サンフレッチェ広島のFW皆川佑介がスタメンに抜擢された。

スコアが動いたのは34分だった。守備陣のミスをウルグアイに突かれ、日本はビハインドを背負ってしまう。0対1で迎えた後半、アギーレ監督は代表初招集のFW武藤嘉紀(FC東京)、MF森岡亮太(ヴィッセル神戸)らを投入し、システムも4-4-2へ変更しながら相手ゴールへ迫る。しかし、70分にもミスをきっかけに失点を許し、0対2で敗れてしまった。

試合後のアギーレ監督は失点がミス絡みだったことに触れ、「ゴールをプレゼントしてはいけない」と話した。同時に「失点に落ち込むことなく、選手たちは戦っていた」とも語り、表情に満足感を滲ませた。

韓国はベテランFWの活躍でベネズエラ相手に鮮やかな逆転勝利
FIFAワールドカップブラジル2014後にホン・ミョンボ監督が辞任した韓国は、ベネズエラ戦当日まで新たな指揮官が決定しなかった。このため、元代表MFでありKリーグで実績のあるシン・テヨン監督代行が采配をふるった。
ホームの観衆に、韓国は鮮やかな逆転勝利を捧げた。21分、GKキム・ジンヒョンのキックミスから先制されてしまうが、33分にMFイ・ミョンジュが代表初得点を記録する。

後半はベテランの独り舞台となった。1年3カ月ぶりの招集となったFWイ・ドングクだ。53分に右CKからヘディングシュートを決め、63分には相手DFのクリアミスを3点目につなげた。国際Aマッチ100試合の節目を迎えた35歳は、チームを勝利へ導く2得点で存在感をしめしたのだった。イ・ドングクの健在ぶりは、ウリ・シュティーリケ新監督にも嬉しいニュースに違いない。

中国、日本、韓国は、来年1月に開催されるAFCアジアカップ2015に出場する。新体制後初の国際大会を見据えて、東アジアの精鋭たちは牙を研ぐ。

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