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盛大に盛り上がった女子サッカーの祭典、ピースクイーンカップ
10月28日から11月4日まで韓国各地で女子の国際大会、ピースクイーンカップが開催された。参加国は、地元韓国、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イタリア、デンマーク、オランダの8カ国。来年9月に中国で開催されるFIFA女子ワールドカップの優勝候補たちが一同に揃い、「まるでワールドカップのようだ」と関係者、メディア、サポーターが一同に口を揃えるほど充実した顔ぶれである。大会形式は、4チームによる1回戦総当りのリーグ戦を行い、グループ首位同士が決勝戦に進出し、勝者が優勝となる。
開幕式は10月28日、ソウルのワールドカップスタジアムで行われた。多数訪れたサポーターは、韓国伝統舞踊、鼓笛隊の演奏、そして「明日の女子サッカー界を担うスターが出現することを大いに期待している」との鄭夢準韓国サッカー協会会長の祝辞が代読されるなど盛大な式典を堪能した。
その後、韓国対ブラジルの一戦で熱戦の火蓋は切られた。2002年FIFAワールドカップTMを連想させる熱狂的な声援を背に韓国は、アテネ五輪で銀メダルに輝いた強豪ブラジルの猛攻を凌ぎながら、素早いカウンターで活路を見出した。両国とも譲らず一進一退の展開になったが、77分アンジェリカのロングシュートがゴールネットに突き刺さり、ブラジルはそのまま1-0で逃げ切った。韓国は健闘虚しくその後のカナダ戦を1-3、イタリア戦を1-2で落とし、決勝戦進出はならなかった。
「選手はよくやった。若手にはこれが国際大会の厳しさだということを噛締め、今後につなげて欲しい」と韓国の安鍾官(An Jong Gwan)監督が労えば、「昨年東アジア女子選手権優勝を飾ったとはいえ、世界を目指す上でまだまだやるべきことが残っている。この大会がなにかのきっかけになれば」と韓国サッカー協会の賈三鉉(SAM H. KA)ゼネラルセクレタリーはポジティブに語った。世界の強豪を相手に劣勢に強いられたが、ファウルや時間稼ぎに頼るのではなく、運動量と組織サッカーとサッカー選手らしく堂々とプレーしたことが高く評価され、大会のフェアプレー賞に輝いた。
決勝戦は、アメリカ対カナダという北米同士のカードとなった。2度の五輪金メダル獲得及び女子ワールドカップ優勝を経験しているアメリカが、試合の主導権を握る展開となった。度重なる決定機を決められず、スコアレスのまま試合は進む。カナダがリズムを掴みかけた68分、アメリカは一瞬の隙を見逃さずカウンターから最後はKristine LILLYがドリブル突破でDFをかわし、強烈なシュートでゴールを挙げた。後がなくなったカナダ。まずは同点に追い付こうとセットプレーからアメリカゴールに迫るもアメリカの体を張った守備に阻まれ、1-0で勝利を飾ったアメリカの優勝となった。決勝点を決めたLILLYは国際Aマッチ出場300試合を超える。大会MVPに相当するゴールデンシュー賞に選出され、輝かしいキャリアに新たな勲章が加わった。「全てはチームメートのおかげ。ベストチームが集まった素晴らしい大会を、韓国のサポーターにも満足してもらえたと思う」と満面の笑みを浮かべた。
試合会場には連日多くの人々が駆け付け、地元韓国だけではなく全8カ国を熱烈に応援するなどフレンドリーな雰囲気に包まれた。TV中継も世界100カ国に行われ、内外の関心は当初の予想を上回る高さだった。「平和への新しいパラダイムを提示するサッカーの祭典」という大会スローガンは十分に達成された。
来年以降は、男子クラブチームのピースカップと女子国家代表のピースクイーンカップが毎年交互に行われる。今大会は諸事情で辞退となった朝鮮民主主義人民共和国の参加を期待したいものだ。
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