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国際試合を通じて強化を図る加盟国 ― 日本、韓国、中国、それぞれの進化

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10passion

October 27, 2013

No.27

日本は異なる大陸の3カ国と対戦

7月のEAFF東アジアカップ2013でしのぎを削った日本、韓国、中国が、それぞれの立場で強化を進めている。 2014 FIFAワールドカップブラジルに出場する日本は、8月にウルグアイ、9月にグアテマラ、ガーナと、異なる大陸の3カ国とホームで対戦した。

大阪で開催されたグアテマラ戦では、EAFF東アジアカップ2013でアルベルト・ザッケローニ監督にアピールをした森重真人、大迫勇也が先発に指名された。後半から出場してチームの2得点目を叩き出した工藤も、EAFF東アジアカップ2013で存在感を示した選手だ。
彼ら新戦力の積極的なプレーもあり、日本は3対0の勝利をつかんだ。センターバックの一角としてフル出場した森重は、8試合ぶりとなる無失点勝利に貢献している。

横浜へ舞台を移したガーナ戦では、EAFF東アジアカップ2013得点王の柿谷曜一朗が先発した。4-2-3-1の1トップで起用された彼は、試合ごとに周囲との連携を高めている。この日も得点こそなかったものの、香川真司や本田圭佑らと流麗なコンビネーションを披露した。アフリカの強豪を3対1で退けた日本は、テストマッチ2連勝を飾っている。



海外組も合流し、本格的なスタートを切った韓国

洪明甫監督が率いる韓国も、9月はホームでテストマッチを消化した。ドイツ、イングランド、サウジアラビア、中国などでプレーする海外組が集結したのは、今回が初めてだ。同時に、21歳の金珍洙(キム・ジンス)や22歳の張賢秀(チャン・ヒョンス)などの若手もピックアップされた。EAFF東アジアカップ2013からスタートした新監督のチーム作りが、いよいよ本格化してきたのである。

果たして、6日のハイチ戦では海外組が勝利の立役者となる。ドイツ・ブンデスリーガでプレーする孫興民(ソン・フンミン)が2点を、具滋哲(ク・ジャチョル)が1点をあげたのだ。経験豊富な李根鎬(イ・グノ)もゴールネットを揺らし、4対1で勝利する。洪明甫監督は、就任後初白星だ。



続くクロアチア戦は、ビハインドを背負う展開となる。64分、71分と失点を重ねるが、後半追加タイムに李根鎬がゴールを決める。韓国らしい粘り強い戦いぶりが見られた。試合後の洪明甫監督も、「強豪相手にいい経験ができたと思う」と語っている。2014 FIFAワールドカップブラジルへ向けて、視界が晴れてきた。

中国はフレッシュなタレントが台頭

EAFF東アジアカップ2013で1勝2分の好成績をおさめた中国は、AFCアジアカップ2015の出場権獲得がターゲットだ。9月の国際Aマッチデーにシンガポール、マレーシアと対戦したのも、10月から再開される予選を想定したものである。

チームの状態は上向きだ。6日のシンガポール戦は、于大宝(ユ・ターバオ)、張稀哲(チャン・シーツェ)、孫可(スン・ケー)らのゴールで、6対1と大勝した。続くマレーシア戦も、2対0の勝利をつかんでいる。

EAFF東アジアカップ2013で采配をふるった傅博(フ・ボウ)監督代行は、少なくとも2013年いっぱいは現職に留まることが決まっている。継続性が担保され、戦術とメンバーの両面でチームを固められるようになったのだ。
国内随一の強豪・広州恒大の選手が中心となったチーム構成も、円滑なコンビネーションを実現させている。また、キャプテンの鄭智(チョン・チー)や曲波(チュ・ボ)らのベテランがチームを牽引する一方で、張稀哲、金敬道(ジン・ジンダオ)、武磊(ウー・レイ)ら20代前半のフレッシュなタレントが台頭している。中国の今後が、楽しみになってきた。



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